毎月15日は東天紅の日（2024年2月）
紹興酒とは何か～紹興酒1～
紹興酒の魅力をもっと知っていただく為に、今回から、紹興酒について書いていきたいと思います。
テーマごとに記事を細かく分け、7回連載になる予定です。
ご興味のある方、ぜひお付き合いくださいませ。
第1回目の今回は…
紹興酒とは
紹興酒はもち米を原料とする醸造酒です。
作られる場所は中国浙江省紹興市と限定されています。
中国でも屈指の水郷地帯である浙江省紹興市。
上海の南に位置し、新幹線で1時間くらい離れたところにあります。
今でも市内の至る所を運河が流れています。
酒造りの条件を兼ね備えたこの地には古くから数多くの優れた酒造が並んでおり、
その歴史は、遥か2400年以上前にまで遡ります。
今日の紹興酒の製造法の原型が成立したのは紀元25年頃と言われる、歴史あるお酒です。
市内を流れる運河と街の様子。
一番下の舟に載せられた甕が紹興酒です。
紹興酒は貴重なお酒
紹興酒は、中国酒の中で麦や米などの穀物を原料とした醸造酒である「黄酒（ホアンチュウ）」に分類されますが、
この黄酒を熟成させたものが「老酒（ラオチュウ）」と呼ばれ、
さらに老酒の中でも浙江省紹興市で造られるものだけが「紹興酒」と名乗ることができます。
フランスのシャンパーニュ地方で作られ、厳格な基準をクリアしたスパークリングワインだけがシャンパンと、
そしてスペインのカタルーニャ地方で同様に作られるスパークリングワインだけがカヴァと名乗れるのと同じです。
どのくらい貴重なお酒なのかをお伝えする為に、伝手を駆使して数値を入手しました。
2021年の最新の数字では黄酒の生産量208万キロリットルのうち、紹興酒は31万キロリットルです。
パーセンテージにして約15％になります。
その貴重な紹興酒はもちろん味の評価も高く、良質のワインや吟醸の清酒とともに、
世界三大美酒のひとつとされています。
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